ふり返り
「三宅島大学」とは何だったのか これまで、ふたつの観点から「三宅島大学」プロジェクトをふり返ってきた。ひとつは、コミュニティや地域の理解を試みる際の方法にかかわる観点である。私たちは、日頃から「問題解決」のためにプロジェクトを構想することが…
仲介者・媒介者としての「島外島民」 三宅島には、豊かな「資産」がある。ABCD(Asset-Based Community Development)アプローチでは、地域「資産」をマッピングした上で、それらを「モビライズ(mobilize)する」というプロセスを提唱している*1。つまり、…
三宅島の「資産」をマッピングする あらたな「大学」を(実験的に)つくろうというとき、そもそも「大学とは何か」という問いかけが必要になる。「大学」について考えるとき、ギルバート・ライルの『心の概念』の冒頭の一節を思い出す。少し長くなるが、引用…
拠点の重要性 『アートプロジェクト:芸術と共創する社会』(2014)の冒頭に、「アートプロジェクトとは」というページがある。たとえば、「制作のプロセスを重視し、積極的に開示」すること、「プロジェクトが実施される場やその社会的状況に応じた活動を行…
ニーズ主導から、可能性志向へ 「アートプロジェクト」や「地域活性化」というテーマに取り組む際、少なくとも二つのアプローチを考えることができる。まず、私たちに比較的なじみ深いのは、地域における諸問題を同定し、それに対する解決方法を探るというア…
島の誘惑 「島に行きませんか?」というひと言で、プロジェクトが動きはじめた。東京都文化発信プロジェクト(以下文プロ)の森司さんから電話があったとき、どの島なのかを確かめることもなく「はい」と返事をしていた。他の参加者も、同じように「島に行き…
「三宅島大学」の開校に向けて リサーチ02|2011年8月6日(土)〜9日(火) いま「三宅島大学誌」プロジェクト(2014年度)の一環として、3年間のふり返りをはじめている。前回の記事(「はじめての三宅島」)のなかで「…17回島に渡った。」と書いたが、その…
3年前をふり返る リサーチ01|2011年6月17日(金)〜22日(水) 2011年6月、「三宅島大学」プロジェクトがはじまった。それから2014年3月まで、ぼくは、17回島に渡った。最初に島に行ってから3年以上経ったいま、こうしてふり返りの文章を書いている。「三宅…