三宅島大学誌

2011〜2013年度にかけて実施した「三宅島大学」プロジェクトをふり返ります。

「三宅島大学誌」を考える

概要

2011〜2013年度にかけて実施した「三宅島大学」プロジェクトのふり返りをとおして、地域と人びととの関わり方、場づくりの可能性・限界について考察する。また、このふり返り自体は、プロジェクトの記録・共有の方法のあり方を探究するプロセスとして位置づける。

プロジェクトの経過等を整理するとともに、たとえば、下記のような論点で考察を加えたい。

島民とよそ者との「間」に立つ、仲介者・媒介者としての役割について:島民(コミュニティの成員)—よそ者(ゲスト・観光客)という図式ばかりでなく、「島外島民」という一時的に住まう「寄留者」の存在を考える。

自然災害等の外部要因を契機とするコミュニティの再編:全島避難—帰島の過程を経て、コミュニティの成員同士のつながりは、より強固になったように見えるが、そのために、開放性・多様性は失われたのではないか。

開放性・多様性を獲得することの意義・可能性について:他の伊豆諸島における人びとの暮らしに触れることによって三宅島の特殊性を理解する手がかりにする。「三宅島大学」を事例として、より一般的な文脈に位置づける試み。他のプロジェクトからの類推。

内容・スケジュール

アーカイビング・セッション:「三宅島大学」プロジェクト3年間の資料整理、タイムラインづくり、冊子編集を中心にすすめる。月曜日 14:00〜16:00

  • 2014年 7月14日(月)、8月4日(月)、9月22日(月)、11月10日(月)
  • 2015年 1月19日(月)

ものがたり・セッション:プロジェクト参加者との対話をとおして、実践において重要だった局面などをエピソードとして抽出する。

  • 2014年 6月23日(月)、9月8日(月)、10月6日(月)、12月8日(月)
  • 2015年 2月10日(月)

エクスカーション:三宅島大学の事例報告のために、他の島を視察する。(八丈島〜三宅島〜大島)

  • 2014年 7月23日(水)〜7月27日(日)

中間報告:経過報告をおこなう。

  • 2014年10月4日(土)

メンバー

加藤文俊研究室(慶應義塾大学 環境情報学部)

  • 加藤文俊
  • 奥麻実子(2007年卒)
  • 飯田達彦(2012年卒)
  • 森部綾子(2013年卒)
  • ジョイス・ラム(政策・メディア研究科 修士課程1年)
  • 長谷部文子(政策・メディア研究科 修士課程1年)
  • 深澤匠(環境情報学部4年)